医者に殺されない・・・・

かなり遅くなりましたが、皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、年末、年始の休みもありましたので今はやり?の二つの本を読んでみました。
近藤誠先生の「医者に殺されない47の心得」と岩田健太郎先生の「絶対に医者に殺されない47の心得」です。
相変わらず近藤先生はズバズバと持論をわかりやすく解説していらっしゃいます。他方、岩田先生は日本人らしく中庸を心がけて解説していらっしゃいます。
ただ、近藤先生はどちらかといえば病気との付き合い方を中心に話されており、病院や医者にはことごとく世話にならない方がうまく病気と付き合えるという立場ですから、「君子危うきに近寄らず」といった感じでなんだが随分否定された感じになりました。
また、岩田先生は病気と付き合う上で、より厳選して医療と関わるよう話されてお ... 続きを読む

食べ物・・・

今年も残すところ二週間あまりとなりました。
寒くなって久しぶりに来院された患者さんから、「あっ、先生座ってるね~。」と言われる事がちらほら…。
昨年末から苦しめられた腰痛と坐骨神経痛と何とか仲良く付き合えるようになったのが初夏の頃で、確かに冬場に来院された患者さんからすれば、立ったまま診察する医師はかなりインパクトがあったのだろうと、改めて思う今日この頃です。ご心配おかけしましたが、痛み止めも含めまして神経痛ともども仲良くやっております。
さて、話はかわり、人間の体は細胞という名前の部屋が組み合わさった臓器という家がそれぞれの役割を果たす地域を形成し、それらがあつまって、人間という一つの国を維持しています。
話を再度戻して細胞レベルの構成を見た時に、その柱となる骨格を作るのがタンパク質でそれを固定する釘やネジが鉄分、壁をコレステロールが作り、こ ... 続きを読む

洗うな その③

いよいよ今月で「洗うなシリーズ」の第3弾。最終回を迎えます。
最終回は当然「顔洗うのに洗顔料はいらないんじゃない?」です。
「季節の変わり目になると肌荒れがひどくて」「清潔を心がけてたけど、この前たまたまメイクを落とし忘れたらニキビができちゃって・・・。」「生理前になると肌の調子が悪くて」
季節の変わり目や体調の変化、日常生活のストレスなど、肌荒れの原因と思われがちな理由はいくらでも思い当ります。
ただ、第2弾でもお話ししたように、「肌力」>「ダメージ」でトラブルがなくなるわけですから、ストレス社会のこの日本で暮らすうえで、肌力を上げ続ける事はなかなか難しいので、「ダメージ」を如何に減らすかがポイントになるのではないのでしょうか?
そこで、顔にかかる「ダメージ」は?となるのですが、第2弾とかぶる部分も多々ありますが、ざっと下記のような ... 続きを読む

洗うな その②

さて、今月も「洗うなシリーズ」の第2弾です。
2回目のテーマは「シャンプー・リンスなんて必要ないじゃん!」です。
「頭のかゆみが取れなくて・・・・。ちゃんと毎日洗ってるんですけど・・・。」
「フケが増えてきたのでフケ用のシャンプーに変えてみたんですけど・・・・。」
頭皮の「フケ・かゆみ」で苦労されている患者さんはかなり多いように思います。
実際、最近はコマーシャルで「頭皮湿疹」用の塗り薬がジャンジャン紹介されています。
扱いの量からすると手湿疹以上ではないでしょうか? 
逆に考えればそれだけ「頭皮湿疹」なるものが増えていて薬の市場としての魅力が十分あるということなのでしょう。
フケ症・頭皮湿疹はおおよそ刺激性皮膚炎という部類に入るものがほとんどと思われます。
根本的には自分の「肌力」を上回る「ダ ... 続きを読む

洗うな その①

さて、今月から3回にわたって、「洗うなシリーズ」を書いてみたいと思います。
1回目の今回のテーマは「体は石鹸でゴシゴシ洗うな!」です。
「ボディシャンプーとか使っちゃってないですか?」「タオル・スポンジでこすってないですか?」私が1日のうちで繰り返す質問の中でかなり上位にランキングするセリフです。
最近のスキンケア情報でも、「洗いすぎ」が皮膚に良くないことは十分伝えられています。
ただ、何をもって「洗いすぎ」とするのか・・・。というのが難しいところなのです。
本来であれば、皮膚科学会から、年齢・表面皮脂量・日常の生活での汚物の付着状況などを考慮した「洗浄方法ガイドライン」などを作成しなければならないのでしょうが、様々な個人差・季節・体調による変化を考慮すると、トラブルの生じない責任もって紹介できる方法を見いだせないというのが実情かもし ... 続きを読む