食べ物・・・

今年も残すところ二週間あまりとなりました。
寒くなって久しぶりに来院された患者さんから、「あっ、先生座ってるね~。」と言われる事がちらほら…。
昨年末から苦しめられた腰痛と坐骨神経痛と何とか仲良く付き合えるようになったのが初夏の頃で、確かに冬場に来院された患者さんからすれば、立ったまま診察する医師はかなりインパクトがあったのだろうと、改めて思う今日この頃です。ご心配おかけしましたが、痛み止めも含めまして神経痛ともども仲良くやっております。
さて、話はかわり、人間の体は細胞という名前の部屋が組み合わさった臓器という家がそれぞれの役割を果たす地域を形成し、それらがあつまって、人間という一つの国を維持しています。
話を再度戻して細胞レベルの構成を見た時に、その柱となる骨格を作るのがタンパク質でそれを固定する釘やネジが鉄分、壁をコレステロールが作り、これを組み立てる職人さんが亜鉛で、職人さんのごはんがビタミン類。簡単に言えばこんな感じで作られて行きます。
健康診断の血液検査の結果が正常の範囲内であっても実際には、これらのバランスが悪いと体調が優れない事があったり、回復力がなかなかうまく出てこなかったりします。
これを東洋医学的には未病といい、西洋医学的には不定愁訴とでもいいましょうか。
実際、肌荒れで来院された患者さんで検診では問題ないと言われた方でも、詳しく検査をしてみると、ギリギリ貧血ではないものの鉄分の貯金がなくなっており、食事を改善してもらったり、鉄分を飲んでもらったりして回復力が出る場合も少なくありません。
なんとなくスッキリしないけど、特に大きな異常が無いときなどは詳しく血液検査の結果を見直して見るのも良いかと思います。
人間は食べたものでできています。人間という国家の首相である脳はお砂糖が大好きなので、脳の言うことをついつい聞いてしまうと歪んで腐敗した国になってしまいます。体全体の声を良く聞き、足りない物を補ってあげると気持ち良く動いてくれると思います。
年末は「ついつい」が増える季節です。体調に気をつけて、良い新年が迎えられますよう…。