皮膚病どうする?

感染症(うつる病気)

:「いぼ」は風邪などと同じウイルスの感染症で、「うつる」病気です。皆さんがご存じのいわゆる「いぼ」には、手や足にできる硬い「いぼ」(1)と、皮膚の弱い部分にできやすい柔らかい「水いぼ」(2)があります。
(1)「いぼ=疣(いぼ):尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」

:原因はヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルス(HPV : human papilloma virus)の感染症で伝染力は弱いものですが、人間にとって害が少ない反面、治りにくいのが難点です。治療のポイントは物理的に「排除する=治療」ことと、「免疫をつける=悪いものだと体が認識する」ことです。
 当院では、免疫をつけるために大切なポイントをご説明し、患者さん個々人にあった選択し(飲み薬、塗り薬、液体窒素 etc.)を用意しています。

(2)「水いぼ=伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」

:原因は伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ウイルス(pox virus)の感染症で伝染力が強く、流行しやすいのが特徴です。潜伏期間が約2ヶ月と長いので、免疫がつくまでは友人・兄弟間でモグラたたきのように繰り返しやすい厄介な病気です。治療のポイントはいぼ同様、いかに早く「免疫をつける=悪いものだと体が認識する」か、と「感染予防=接触機会をさける」か、と「排除する=治療」か、です。

 当院では、免疫をつけるために大切なポイントをご説明し、患者さん個々人にあった選択し(飲み薬、塗り薬、いぼとり etc.)を用意しています。特に、水いぼを「とる」場合には「痛み」以上に小さいお子さんにとっては治療行為にたいする「恐怖」が先に立つことが多いので、麻酔のテープなど様々な工夫を行っています。
「水虫」は「真菌(しんきん)(主として白癬菌(はくせんきん))=かび」による感染症のなかで、足に発症(足白癬)したものの俗称です。同じ原因でも部位が変われば「しらくも=頭部白癬(とうぶはくせん)」、「タムシ=股部白癬(こぶはくせん)」などと呼ばれます。昔に比べ、塗り薬の効果も強くなり、飲み薬が使われるようになってからは、かなり治療期間も短くなってきました。
(1)「水虫=足白癬」
:原因は主として白癬菌「Trichophyton属」による感染症で、湿度が高い我が国では5人に1人(20%以上)から報告によっては半数(50%前後)が感染していると言われます。そのため、一度治療をしても再感染の機会が非常に多いのがこの病気のイヤなところです。また、一口に水虫といっても、指の間にできてカユミを生じやすい「趾間型(しかんがた)」や「小水疱型(しょうすいほうがた)」。かかとなどが厚くなりやすい「角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)」などがあり、症状や見た目も様々です。また、一見すると水虫と間違えやすい「汗疱(かんぽう)・異汗性湿疹(いかんせいしっしん)」などのアレルギー性の病気もありますので注意が必要です。

 当院では、まず、顕微鏡検査を行い「水虫=真菌」の存在をもって正しく診断し、塗り薬、場合によっては飲み薬も含めた治療法を行います。実際の治療以上に再感染を如何に防ぐかをご理解いただくことが大切だと思っています。

 また、なかなか病院へいく時間がない方でも市販の水虫薬は充分効果を発揮しますので治療は可能です。ただ、正しい診断と治癒判断が難しいことが多いので、最初と最後に来院できればベストでしょう。

(2)「爪水虫=爪白癬(つめはくせん)」
:原因は水虫と同じ白癬菌による感染症です。通常、長期に渡り足白癬を放置することで白癬菌が爪に進入して発症します。当初は爪の先が白く濁ったり、厚みが出たりしますが、痛くもカユくもないので「困らない」ところが「困ったところで」症状がかなり進行し、爪が厚くなりすぎて「靴が履きにくい」「人前で裸足になるとはずかしい」といって来院される方も少なくありません。

 当院では通常、飲み薬による治療を中心にしておりますが、他に飲んでらっしゃるお薬が多い方や肝臓や腎臓の調子が悪い方には使えない場合もあります。そんな方でも工夫をしてつけるお薬を中心に治療ができることを説明させていただきます。
:「とびひ=伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」は子供に多い細菌の感染症でうつる病気です。まだ、皮膚が弱い子供に多く、夏場に虫さされなどを掻き壊した後によくできます。原因となる菌の種類によって硬いかさぶたができやすい「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」とやわらかい水ぶくれができやすい「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」があります。
:原因は黄色ブドウ球菌もしく溶連菌(ようれんきん)(溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん))による感染症で、どちらも人間の皮膚に誰もがもっている細菌です。蚊に刺されたあと、掻きこわしができると体液を養分に菌の繁殖が盛んになります。この時、細菌がが出す毒素により皮膚がこわれやすくなり同時にカユミが出ます。当然、我慢できずに掻いてしまうと手には毒+細菌がつき、その手でまた別な場所を触るとそこの皮膚が毒にやられて壊れ、細菌が増殖を始めるという流れでどんどん増えていきます。最近はブドウ球菌によるものが多く、なかでもお薬が効きにくい耐性菌(たいせいきん)によるとびひが問題になっています。当院では、まず、菌の性質を見るための培養検査(ばいようけんさ)を行います。この検査は結果が出るまで1週間以上かかるので結果が出る頃には多くの患者さんは良くなってしまうのですが、前にもお話ししたように、「耐性菌」が増えているので、治療がうまくいかないときにお薬を選ぶ必要性から事前に検査を行います。また、お薬以上に重要なのが、生活上の注意点です。肺炎などと違って、あくまで皮膚の上で細菌が増えることによって悪くなる病気ですから何よりも洗うことが大切です。お薬の塗り方も含めて生活上の注意点を理解してもらえるように説明させていただいています。
:「水ぼうそう=水痘(すいとう)」は幼少児の代表的なウイルス感染症でいうまでもなく「うつる」病気です。通常、熱と同時に全身に赤いポツポツができ、水ぶくれからカサブタになって10日前後で治る病気です。
:原因は水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス(varicella-zoster virus)に「始めて」かかることで起きる病気です。とても感染力が強いので友人・兄弟間で次々に拡がることもしばしばです。近年は予防接種も行われているため発症しても軽症の場合がほとんどですが、大人の場合は重症になりやすいので注意が必要です。当院では、症状が強く出てしまうと部分的に痕が残ることもあるので早めに飲み薬による治療を行うことを進めています。また、大人になってから発症すると重症になりやすいので、希望に応じて抗体検査なども行っています。
:「シラミ=頭虱(あたましらみ)」

:頭シラミとは人間の頭髪に寄生して、頭皮から血を吸って生きる寄生虫です。シラミといえば、戦時中の映像で殺虫剤のDDTをかけられる学童の白黒フィルムを思い浮かべ、劣悪な生活環境と結びつけて考えるかたも多いと思います。実際、生活環境の改善により、見かける機会はずいぶんと少なくなってきていたのですが、ここ最近ふたたび患者さんが増加傾向にあります。ひとつには海外旅行者が増えたため、海外でシラミに感染して、それを日本国内に連れ帰ってしまうことが、大きな原因と考えられています。特に、集団での接触機会が多い幼稚園児や小学生の間での集団発生が話題になっています。「シラミ」と診断された親御さんなどは「不潔・不衛生」な環境を連想し、かなり動揺される方もいらっしゃいますが、色々考えて悲観的になる前にまずは皮膚科にご相談いただくことをおすすめします。
:シラミは大きさ3ミリほどの白~うす茶色の虫で、頭皮で吸血し、頭髪の根元に産卵(一日に約10個)し繁殖しています。卵は約1週間でかえりますから放置すればかなりな数になります。蚊などに比べると痒みの強くない場合もあるため発見が遅れることもしばしばです。後頭部に近い場所になかなかとれないふけのようなものが増えてきて始めて来院される方がほとんどかもしれません。

 当院では、まず、顕微鏡検査を行いシラミの成虫や卵の存在をもって、正しい診断を行い、成虫の駆除方法、卵の取り扱いなどを説明させていただき、感染拡大の予防についてご理解いただくように説明させていただきます。
:「ヘルペス」という言葉は何らかの形で耳にされる機会のある言葉だと思いますが、一口にヘルペスと言っても、実は症状として現れる形には実に様々なものがあります。最も一般的なのは「熱の花」とも言われる「口唇ヘルペス」ではないでしょうか?これは、風邪などをひいて体力がなくなったりしたときに唇の周りのある一部に小さな水ぶくれの塊を作る病気です。口唇ヘルペスにかぎらず、色々な場所にできるヘルペスは予防も含め正しい理解を必要とするうつる病気です。
(1)「熱の花=口唇ヘルペス」

:原因は単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus)Ⅰ型の再活性化により起こるとされています。このウイルスは多くが最初に感染したときは無症状で、神経の根元に潜伏しています。風邪をひいたり、強い紫外線などを浴びることで抵抗力が下がるとウイルスが目を覚まし神経を伝わって皮膚に小さな水ぶくれを作ります。帯状疱疹などに比べ、繰り返しやすいのが特徴で、人によっては毎月のように出てしまう方もいらっしゃいます。当院では、ウイルスを抑えるための飲み薬・塗り薬により治療を行うとともに、生活習慣も含めた再発予防の為の適切なアドバイスができるよう努めています。

(2)「陰部ヘルペス」

:原因は主として単純ヘルペスウイルスI、II型への感染、もしくは再活性化により起こる病気で、性行為感染症として考えられる側面があります。特に、再発の場合はⅡ型が多いとされています。当院では、口唇ヘルペス同様に治療を行うとともに、場合によっては再発予防を目的とした長期内服療法を行うこともあります。加えて、性行為感染症であることへの理解を求め、再発・他者への拡大予防を含めたアドバイスを行うように努めています。
:「帯状疱疹」は水ぼうそうと同じウイルス(水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス)が水ぼうそうにかかったあとで、神経の根元にこっそり住み着き、体に負担がかかったときなどに神経を壊しながら伝わり、皮膚まで出てきて発疹を作る病気です。古くは、有名な怪談にでてくる「お岩さん」がこの病気にかかったと考えられています。症状として、まずは「痛み=神経痛」がでてきて、一週間ぐらいしてから皮膚に発疹をつくりますから当初は整形外科や内科の先生に相談される方が多いようです。
:原因は神経の根元(神経節など)に潜伏感染していた水痘帯状疱疹ウイルスが免疫力の低下や過度のストレスなどにより再活性化し、増殖したウイルスが知覚神経を壊しながら伝わり皮膚へ到達して発疹を作ります。通常皮膚の症状を含め2週間前後で良くなりますが、神経痛が残ってしまうことがしばしば問題になります。神経痛が残らないよう出来るだけ早期にウイルスを抑える薬を使用することが大切です。加えて痛みの治療が重要になります。

 当院では、ウイルスを抑えるお薬とともに、神経痛に対する飲み薬や局所療法を組み合わせ早期に痛みから解放できるよう努めるとともに、発症のきっかけとなる病気が隠れていないか、注意して診療を行っております。

湿疹・皮膚炎・アレルギー

:「アトピー」とは、ギリシャ語の「奇妙な」「不思議な」という意味合いの言葉で20世紀の初めにアメリカ人の医師により「アトピー性皮膚炎」として命名されたことを発端にしています。つまり、通常の皮膚炎にしては繰り返し・重症になることが多く、治りにくいというところからアトピーの歴史が始まりました。

 現在は、インターネットの普及も含め情報の入手が容易になったことも手伝って、アトピー性皮膚炎が「乾燥肌とアレルギー」が原因で起きる「遺伝」的要素の強い病気だと言うことを御存知な方が増えてきています。ただ、どういった部分が「遺伝」しているのかは分かっていませんでした。

 しかし2006年になり、アトピー性皮膚炎の1つの特徴である「乾燥肌質=dry skin」をもたらす遺伝子が報告され実際、多くのアトピー性皮膚炎患者さんで確認されています。

 ただ、乾燥肌質だけでは説明できない「湿疹をつくるアレルギーのメカニズム」の遺伝子に関しては未だに解明されてはいません。今後もこの分野での研究が進んでいくことになると思います。

 また、治療に関して言えば、20世紀に各種の議論を巻き起こし、未だに意見の別れる「ステロイド」が大きな基本の柱であることは変りありませんがこれに変わる治療薬の開発が積極的に行われています。その1つとして「ステロイド」同様に様々な物議を醸しだしている「プロトピック」という免疫抑制剤があります。また、ここ数年以内に発売されるであろう「NF-κβデコイ」という遺伝子を用いた治療薬も開発されつつあります。この治療薬も「遺伝子」という未知の物質を用いた治療薬である以上、様々な論議を巻き起こすことになると思われます。しかし、20世紀までの研究に比べ現在はそのスピードも内容も遙かに進歩しており、もっと病気の本質に近づいた治療法が出てくるのではないかと考えています。
:アトピー性皮膚炎は「一定期間」を通じて、繰り返し「特徴的な部位」に生じる「痒み」を伴う皮膚炎のことで、皮膚科医であればその診断に苦慮することはあまりありません。しかし、こと治療の話になると様々なものがあり、民間療法を含めれば数え切れない「アトピーに効く!」ものが存在します。確かに、どんなものでも恐らく100人いれば、1人ぐらいは劇的に良くなる場合が多々あります。ただし、私は医師であり科学者の端くれでもありますからやはり科学的根拠のあるものの中から治療法を提供すべきだと考えています。

 当院では、治療で用いる薬はスタンダードなものだけで、特殊な薬や治療法はありません。ただ、これまでの色々な経験の中で培った「用法」が大切だと考えています。例えば、「この薬を体に1日2回塗ってください」と説明すると、10人が10人異なる使い方をします。人によっては「週に2回痒いところだけに塗る」人もいれば「体中まんべんなく1日に4~5回塗る」人もいます。わたしは、この「十人十色な薬の使い方」こそが、治療を難しくしていると考えています。一時は発疹の性質について「こうなったらこの薬、そうでなければこの薬など」、かなり細かく説明をしてみた時期もありましたがそれでもうまくいく人行かない人がいます。

 つまるところは、やはり治療の方法は個人個人の性格、生活スタイルに合わせた「オーダーメイド」でなければいけないと言うのが現時点での結論です。塗るのが苦手な患者さんに1日2回薬をつけることが如何に忘れがちで面倒でであるかは容易に想像できます。ですから、そういう人にはスタンダードなものよりも少し強めで短期集中で治さないとうまくいかないですし、逆に必要以上に塗る習慣が身に付いている人には少し弱めの薬を使う必要があります。患者さん個別の指導がうまくいくにはそれなりに回数を重ねる必要があると思いますが、ゆっくりお話をすることで、「オーダーメイド」に近づければと考えています。
:「じんましん」は虫さされの様な痒みをもった赤い盛り上がったものがあちこちにでき、短時間の間に繰り返す病気で、青魚などを食べて出た記憶をお持ちの方が多いと思います。出ている症状の1つ1つは同じでもその繰り返し方やきっかけは様々で場合によっては別な病気のサインとして出ることもあります。ただ、色々調べても原因がはっきり分かるものはごく僅かで、病院に行ってもなんだか良くわからないままだったというかたも多いのではないでしょうか。
(1)急性じんましん

:じんましんの中で症状が1回もしくは数日で終わるものを急性じんましんといい、多くはアレルゲンやじんましんを起こしやすい物質を含む食品などの摂取で起こります。当院では問診を重視し、疑わしいものがあれば血液検査や皮膚を使ったプリックテストなどを行い、原因を調べるとともに飲み薬を中心とした治療を行います。急性の場合は、じんましんが体の深いところや喉などにもおきて呼吸困難を起こすこともあるので注意が必要です。特殊なケースでは緊急避難用の蘇生薬「エピペン」をお渡しすることもあります。

(2)慢性じんましん

:慢性のじんましんは1ヶ月以上続くじんましんの総称で、「物理的刺激(摩擦・圧迫)」や「温熱・寒冷刺激(温度変化)、「日光刺激」、「コリン性」など、様々な種類があり、タイプにより日常生活上の注意もことなりますし、場合によっては他の病気が隠れていることもありますので問診上、必要と判断すれば各種の血液検査をさせていただくこともあります。治療は避けられる原因に注意するとともに症状を出さないように飲み薬でコントロールし、じんましんを出ない状態に調整していくことを目標にします。
:「かぶれ=接触(せっしょく)皮膚炎(ひふえん)」は触れたものに対して反応し触れた場所に皮膚炎をつくる病気です。多くの方々は「うるしかぶれ」などの強いアレルギーによるものを想像されると思いますが、カブレにはアレルギーによるものとそうでないものがあります。
(1)「いわゆるカブレ=アレルギー性接触皮膚炎」

:うるしやサクラソウなどの植物や化学物質などのアレルゲンに対して反応することで生じます。当院では問診から疑わしいアレルゲンを選び、可能であれば皮膚を使ったパッチテストや血液検査を行います。症状が強いことが多いので基本的には強めの治療で早く治すことを優先しています。

(2)「まけ=刺激性接触皮膚炎(しげきせいせっしょくひふえん)」

:これは、意外と皆さんが意識されないことが多いのですが、簡単に言えば口の周りに「醤油」がつくとしばらくしてから痒くなりますね。でも醤油アレルギーで醤油を食べられない人はほとんど居ません。つまり、刺激となる物が濃い濃度で長時間ついたになった状態になったり、同じ場所に繰り返しつくことで生じる皮膚炎です。化膿止めとして使う消毒や、絆創膏(ばんそうこう)。意外と多いのが化粧水などの基礎化粧品です。当院では主に塗り薬で治療をすることになりますが、場合によっては普段使用しているものを一定期間中止することで診断の補助にさせていただく場合もあります。
:乾癬は「丸くて赤い上に厚い角質がごそごそのる」発疹をたくさんつくる病気ですが、ほとんどの日本人が「かんせん=乾癬」という病気の名前を知らないのではないかと思います。実際、この病気は多くても1000人に1人いるかどうかで、他の病気に比べ比較的多いのですが、この病気は人目に付くところにはあまりできないということと、人目にさらされるような所にこの病気の方は行きづらいと言うこともアトピーのようには広く知られない要因ではないかと思います。一見すると「伝染りそう」に見えることもあって、痛い・痒いを遙かに超える精神的苦痛を生じやすい病気といえます。
(1)かんせん=尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

:原因は未だに不明ですが、欧米を中心に研究が進んでおり複数の遺伝子が絡んだ異常によって生じると考えられていますが、現時点では根本的な治療法は解明されていません。当院では、塗り薬を中心に治療を行いますが、必要に応じて飲み薬も使用します。飲み薬としてはビタミンAの誘導体「エトレチナート=チガソン」や免疫抑制剤の「シクロスポリン=ネオラル」・「メトトレキセート=リウマトレックス」などがありますが、いずれも高度の副作用を伴いますので充分な注意が必要です。また、この病気には紫外線による治療が有用ですが、当院では紫外線治療の装置はありませんので、必要に応じ連携病院に紹介させていただいています。
:手足にたくさんの膿(うみ)をもったポツポツができ、人によっては胸や四肢の関節が痛くなる病気です。最近では「なみ○つ子」さんがTVで紹介されて有名になったこともあって皆さんに良く知れ渡る機会も増えたことと思います。
(1)掌蹠膿疱症

:原因としては金属アレルギーや扁桃腺などへの慢性的な刺激が考えられているが未だに明らかになっていません。当院でも扁桃腺が腫れやすかったり虫歯が放置されている場合は必要に応じて治療をすすめ、金属アレルギーに関してはパッチテストを行っています。また、喫煙に関しては諸説ありますが、皮膚温を低下させ治療を遅らせることが言われていることもあり禁煙をお願いしています。治療に関してはビオチンの内服と塗り薬を基本にしますが、場合によっては漢方薬を使用しています。比較的治療に時間がかかることをご理解いただけるよう説明しております。
:ひとくちに、円形脱毛症といっても、軽症なものから重症なものまで非常に幅の広い病気です。でも、円形脱毛症はその患者さんの多さに相反し、「病気」としての認識は低いのではないでしょうか? 実際、皮膚科医の中でも円形脱毛症を「病気」として積極的な治療を行う病院は意外に少なかったりします。
 発症メカニズムに関しても、「毛穴の周りで白血球が何らかの炎症反応を起こすことで脱毛が起こる」とされていますが、さらに詳しいメカニズムに関してはいまだ解明されていません。当然、一度で完治をさせるような治療方法はまだありませんが、当院では、順天堂での経験も踏まえ脱毛症患者さんそれぞれに適した形で治療法を提供できればと考えています。

 具体的には、一般的なアレルギー薬の内服や循環改善剤やステロイド剤の塗り薬に始まり、液体窒素を用いた局所療法などの副作用の少ない治療から、ステロイドの局所注射、さらには感作療法(SADBE)など、患者さんに納得いただければもう少し踏み込んだ治療法も行っています。

 重症な場合は治療期間が長期にわたる病気ですから色々な意味での相性が重要な要素になるので、まずはお話を聞かせてもらうところからはじめたいと思います。

お肌の生活習慣病

超高齢化社会を迎えるこの先の日本は、単なる寿命を延ばすだけではなく、健全に生産を続けられる活動能力の高い高齢者の比率を高めなければなりません。その一環として、見た目のアンチエイジングも活動性を保つ上で重要なテーマになると思われます。そのためにも光老化対策としての紫外線ダメージの予防がとても大事になります。
そもそも紫外線とは何なのか?難しい話をすれば、電磁波の1種で、その波長の長さにより分類される。波長の短い順にX線<紫外線(UVC<UVB<UVA)<可視光線(紫<青<緑<黄色<橙色<赤)<赤外線<電波となります。何が違うのか?簡単に言えば、波長が短いものほどエネルギーは強く小さいものに反応し、波長が長いものほど大きなものに反応する。X線が電子レベルで反応するので遠くまで届かないのに対して電波は反応するものが少ないので遠くまで届く。この特徴を利用して、物質の濃さ(人体の細胞の密度のさ)の違いを検出するためにX線が画像診断に利用され、遠くまで届く電波を利用してTVや携帯の情報送信に利用されています。
だいぶ、自分も苦手な分野なので書いてて嫌になってまいりましたが、人間も結構なレベルまでこの波長の異なる電磁波を検出しています。可視光線は色の違いとして、赤外線は温熱知覚として検出しています。しかし、知覚神経が検出できない電磁波の中で人体に種々の影響を及ぼす最も身近なものが紫外線です。
 ようやく本題の紫外線の話になりますした。紫外線がなぜ問題となるのかと言えば、人体に影響を及ぼす電磁波としてかなり身近で相当量あるにもかかわらず、感知できないため、細胞のダメージが生じて初めて自覚するからです。そのダメージは様々な組織障害を起こし、DNAレベルにも影響を及ぼすため、発癌や老化の原因となってしまいます。ですから症状として自覚してからではなく、予防が必要なのです。
紫外線には前述した3種類の名前が付いていますが、非常に大きなエネルギーを持つUVCは現在の大気の状況ではほとんど地表に届くことはなく、身近なところではスリッパなどの滅菌灯などに利用されています。ですから、日常生活で主な問題になるのはUVBとUVAです。エネルギーの強いUVBは表皮細胞に作用しダメージを与えた結果、種々の活性酸素を生じるため炎症が起こり、いわゆる日焼けの赤み・ヒリヒリなどを生じます。UVAはエネルギーは比較的弱いのですが波長が長く置くまで届くため、メラノサイトを刺激しメラニン産生を促します。この反応が繰り返せばシミができやすくなります。また、真皮まで到達したUVAはコラーゲンやエラスチンなどを少しづつ変性させるため、シワができやすくなるのです。
これらのダメージから身を守るためのものの総称がUVcareとなり、大きく分けて、外用で作用するものと内服で作用するものに分けられます
外用)
:紫外線の皮膚への透過を防ぐことで効果を発揮する
(1)衣類
  ①色:黒が最も紫外線予防効果が高く白に近づくにつれて弱くなります
   ※青のデニムは通常の衣類の中では最も予防効果が高く、パンストの
   8000倍近い予防効果があります。
  ②加工:紫外線吸収剤や散乱剤を練り混んだ繊維や塗布した衣類
   ※ちなみに、衣類の予防効果を表す指標にUPF(UV protection Factor)が
   あり、数字は、何もつけない状態と同程度の日焼けを起こすまでに何倍
   の時間を要するか示しています。
(2)日焼け止め
   ①散乱剤
   :酸化チタン、酸化亜鉛が代表です。金属の粉を皮膚の表面に敷き詰めて
   反射することで効果を発揮します。アレルギーや刺激症状を起こしやすい
   反面、加工しにくく定着率が低いため、まめな塗り直しが必要です。
  ②吸収剤
   :紫外線を吸収して熱エネルギーに変換して放出することで深部への到達
   を防ぐものです。化学物質を使用するため加工しやすく定着率が高い反
   面、熱による刺激や化学物質による刺激・アレルギーを起こしやすいのが
   難点です。定着率は高いですが、一定時間紫外線を吸収すると放出するま
   では吸収できないため、日陰に入り回復することが必要です。難しい場合
   は散乱剤同様、まめな塗り直しが必要です。

内服)
 :内側から紫外線の透過を防ぐのではなく、紫外線により生じた活性酸素など
 の炎症起因物質を減らすことで効果を発揮する
 (1)ビタミン類
  :ビタミンA,C,Eなどは紫外線により生じた活性酸素を除去する効果がある
 (2)カロテノイド
  :カロテノイドはリコピンやカロテンに代表される野菜の色素で、ビタミン
  類が除去できない毒性の強い活性酸素の1つ一重項酸素の除去能力が高い。
  トマト、スイカ、キャベツ、ニンジン、ほうれん草、カボチャなどが代表で
  す。
 (3)飲む日焼け止め
  :ビタミン、カロテノイドなどを積極的に食事で摂るのは効果的で健康的で
  すが、持続・継続するのが難しかったり、十分な量を摂取できないことが少
  なくないため、 同様な活性酸素の除去機能を有する有効成分を含んだサプ
  リメントとして徐々にスペインなどのヨーロッパを中心に活用されていま
  す。
   代表的なものがシダ植物からの抽出成分フェーンブロックを主成分とする
  ヘリオケアと、ローズマリーやシトラスの抽出成分ニュートロックスサンを
  主成分とするUVlockなどがあります。
   それぞれのメカニズムとしてはフェーンブロックが紫外線そのものを吸収
  してダメージを減らす塗る日焼け止めの紫外線吸収剤に類似の効果があり、
  加えて紫外線によるダメージにより発生した活性酸素の除去作用を有してお
  り、二重のブロック効果があると言えます。一方のニューとロックスサンは
  紫外線吸収作用は有さないものの、強力な活性酸素の除去作用があり、作用
  時間が長いのが利点です。フェーンブロックが服用30分で効果がピークに達
  し4時間前後効果が持続するのに対してニュートロックスサンは24時間効果
  が持続します。互いに作用メカニズムが異なることから相乗効果も期待でき
  ると言えます。
   そこで、当院では普段のケアにはUVlockを毎日一粒服用し、アウトドア
  に出かける当日の朝と昼の二回ヘリオケアを一粒づつ服用するのが現時点で
  は最も効果的な飲み方と考えています。当然、日焼け止めをまめに塗り直せ
  る方はヘリオケアは無くても十分だと思いますが、実際には日本人の塗り方
  ではとても少な過ぎて効果が不十分な場合が多いので万全を期すなら飲んで
  おいた方が良いでしょう。
:若い主婦の方などは「忙しくて」、ある程度ベテランの方になると「昔はこんなに弱くなかったのに」といいながら、干上がった田んぼのようにひび割れた手を恥ずかしそうに見せてくれます。私もおっしゃる通りだと思います。小さいお子さんや何もしないご主人を支えるために主婦の手は想像を絶する外敵にさらされます。また、年齢とともに皮膚の防御機能・代謝が低下すれば今まで耐えられた刺激に耐えられなくなります。昔の洗剤に比べ各種の合成洗剤は汚れとともに油も脂(皮脂)も良く落ちますから乾燥傾向に傾きやすいこともあると思います。
(1)「手荒れ=手湿疹・主婦湿疹」

:手荒れも接触皮膚炎の1つで多くが刺激性皮膚炎です。つまり、外からのダメージに耐えられるうちは同じ生活をしていても無症状。一線を越えると瞬く間に湿疹・ひび割れを起こしてしまいます。大半の人は主婦業から解放され2週間ほど旅行にでも行っていただければきれいになりますが、そんなゆとりがあればそもそも湿疹などはできません。当院ではお話を聞く中で少しでも避けられる悪化要素を探しつつ治療を行っていきます。ただ、生活スタイルを全く変えずに治すのはかなり難しいというのも事実です。
:「最近目の周りがカサカサして時々かゆくなるんです。花粉症もあるのでアレルギーでしょうか?」。まぶたなどの顔のなかでも皮膚の薄い部分から徐々に拡がる肌荒れ。確かに春から秋にかけて各種草木の花粉が飛散していますし、血液検査でアレルギーが見つかる方もいらっしゃいます。ただ、比較的多いのはやはり基礎化粧品などによる慢性的な刺激性皮膚炎だと思います。「保湿成分」というのは比較的サイズの大きいものが多いですから丈夫な角質の上から塗っても中へは入りません。ですから、界面活性剤をつかって、表面を僅かに壊してから中へ入れる工夫が必要になるのです。お肌が丈夫な時は問題ないのですが、体調と一緒で「肌調」がありますから調子が悪いときはその刺激が強く作用して荒れてしまいます。当院では荒れたお肌を治療するのは当然ですが、お肌をいい状態に保つ工夫を理解していただけるよう努めています。
:「にきび」というと思春期の通過点として額などに良くできるものをイメージされ、20歳をすぎて顎の周りにできると「大人ニキビ」などと呼ばれることが多いと思います。ニキビができる過程には大きく(1)毛穴がつまる (2)古い脂がたまり雑菌が繁殖する (3)雑菌に対して炎症が起きる。といった、3つの要素があります。これら1つ1つの要素を正しく把握し対処することで、多くのニキビがよくなります。
(1)「にきび=尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」

:一口に「にきび」といっても、人それぞれに悪くなる周期があり、悪くなる要素にも主なものとそうでないものがあります。ホルモンのバランスが大きく作用する人や不適切な化粧の習慣、無意識に触っていたり・・・。当院では診察を通して悪化の要素を判断し、それぞれに応じた対処を考えます。場合によってはホルモンの検査をさせていただくこともありますし、ピーリングやビタミンCのイオン導入、レチノイン酸(ビタミンA誘導体)外用などの保険が使えない治療をおすすめする場合もあります。

(2)「重症にきび=膿疱性ざ瘡(のうほうせいざそう)」

:どこまでが通常のニキビでどこからが重症のニキビかというのは患者さんからしてみれば「私にとっては重症!」という部分もあると思います。ここでいう「重症」というのは毛穴でおきる炎症が極めて強くおさまったあとに大きな痕が残ってしまうタイプを言います。このタイプの方は炎症を起こす白血球が過剰に活動してしまうのでなかなか良い状態を作るのが難しいといえます。当院ではピーリングやレチノイン酸の塗り薬に加え、抗生物質を比較的長期間内服していただきながら良い状態を保つように調整していきます。
:「私は乾燥肌だから冬場になるとカサカサして痒くて痒くて」、「昔は平気だったけど年をとったらあちこち痒くて」。どちらもあちこちが痒くなるという表現ですが、実は、乾燥肌の痒みと敏感肌の痒みは原因も治療も大きく異なります。
(1)乾燥肌=皮脂欠乏性皮膚炎(ひしけつぼうせいひふえん)

:乾燥肌による痒みは皮脂の分泌が減少(年齢)もしくは過剰に洗浄(洗いすぎ)することで皮脂膜が無くなり、体温が低下することで汗の分泌が低下することで角層が弱くなることから始まります。ここへ、ほこり、雑菌、衣類、洗剤などの刺激が加わることで皮膚炎を生じカユミが出ます。 皮脂の分泌を増やすことは現代の医学では難しいため、落としすぎないことと外から補ってあげることが必要です。当院では、症状に応じて入浴の方法などを理解していただき適切な塗り薬による治療をおすすめしています。

(2)敏感肌≒皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)

:多くの人は乾燥肌も敏感肌も同じようなイメージをもってらっしゃると思いますが、実は大きく違います。敏感肌は年齢とともに、もしくは糖尿病などの別な病気を背景に痒みを過剰に感じる状態を言います。年齢とともに皮膚は薄くなりますから外からの刺激の受け取り方が強くなったり、神経の機能がうまく調節できなくなる病気でも痒みを感じやすくなります当院では、この皮膚掻痒症に対しては、ステロイドなどの塗り薬が効果が無く、飲むお薬でうまくつき合っていただけるよう説明させていただいています。
:「魚の目・たこ」はどちらも慢性的な圧迫が加わることで皮膚が圧力に対抗するために角質を厚くする防御反応の結果として起こります。たこは通常、平らに厚くなるので痛みは少ないですが、魚の目は骨の出ている場所にできやすく真ん中が「芯」の様に深くなるのでとても痛くなります。どちらも足の圧力を上手に調節するために靴選びがとても重要になります。
「魚の目=鶏眼(けいがん)」・「たこ=胼胝(べんち)」

:足は全体重を支え、力を分散しうまく逃がす仕組みを備えています。バランスがとれた足は前から見ても横から見てもアーチ(弓なり)になっていてこれが絶妙に体重を分散し柔軟に支えています。ところが、このアーチが外反母趾(がいはんぼし)・内反小趾(ないはんしょうし)、扁平足(へんぺいそく)などでうまく作れない状態になると体重が一部に集中し魚の目やたこになってしまいます。また、多くはありませんが、部分的に血行が悪くなったり(糖尿病や動脈硬化など)、骨が変形することも原因になります。当院では、厚くなった角質を取り除くだけでなく、予防も含めた靴選びのアドバイスも行っています。
:「巻き爪」は足の形に合わない靴で押されたりする刺激に加え、それを防ぐために深爪をすることで爪の下や周りの肉が盛り上がることで徐々に爪が変形し内側へ食い込むようになる状態をいいます。角が痛くなるのでついつい短く切ってしまいがちですが、周りの肉がよけいに盛り上がって「刺し爪」になり悪化させてしまうことも少なくありません。
「巻き爪=わん曲爪」・「刺し爪=陥入爪」

:巻き爪の多くは合わない靴による刺激と爪の切りすぎ(深爪)が原因で起こります。また、多くはありませんが、寝たきり状態で足を使わない場合なども爪を適度に広げる下からの力が加わらないために巻き爪になることがあります。巻き爪を悪化させないためには(1)正しい靴を選び、(2)正しい爪の切り方をし、(3)早めに矯正などの治療を行うことです。当院では、基本的には爪を切除せず、痛みの少ないワイヤーによる矯正治療を行います。加えて、靴選びに関するアドバイスも行っています。

できもの・腫瘍(しゅよう)

:「ほくろ」は正式には「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」または「色素性母斑(しきそせいぼはん)」といいます。 多くは、メラニン色素を作る細胞の集まったもので、細胞の量や色素の量で見た目も色々です。色素が中心になれば黒くて平らに見えますし、細胞が中心になれば肌色で盛り上がって見えます。また、一見、同じように見えても中には「異型母斑(いけいぼはん)」や「悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)」などと区別が難しいものも含まれますので注意が必要です。
「ほくろ=母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)」

:小さいものでは点上のものから大きくなれば数cmのものまで色も形も様々です。基本的には左右対称で色が均一なものが一般的です。ただし、足の裏や掌などは日本人のホクロの癌=悪性黒色腫=メラノーマが多い場所ですので注意が必要です。当院では視診とダーモスコープをつかい、診察を行っていますが、病理検査が必要な場合は連携病院へ紹介させて頂いています。
:テレビのお笑い番組やコントなどで「おじいさん・おばあさん」に扮するとき顔に斑点を描くことが多々あります。年齢とともに顔や頭などに茶色や黒の斑点やいぼの様なものがたくさん出てくる方がいらっしゃいます。これがいわゆる「年寄りいぼ」で、正式には「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)=老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」といいます。
:原因は遺伝的にできやすかったり、光老化が関係していると言われています。顔・頭や手の甲などに多く、人によっては体にもたくさんできます。同じように見えても中には別な腫瘍が混在していることもありますので、正しく診断することが必要です。当院では、視診とダーモスコープをつかって診察をし、液体窒素による治療を中心に行っています。