2011年10月の記事一覧

ご当地皮膚病あれこれ

10月の連休は土曜日にお休みをいただいて学会に参加してまいりました。
色々と勉強になることがあったのですが、「ご当地皮膚病」なるセッションがありました。
 皆様もこれからの秋の旅行シーズンを迎えることですから少し参考になるかと思い、
いくつかご紹介させていただきたいと思います。
 まずは北から、秋田県からは皮膚幼虫移行症がエントリー。八郎潟産のシラウオの生食による寄生虫の感染で起こります。皮膚の下を幼虫が移動するのでミミズがのたうちまわったような赤い線が浮かび上がるのが特徴です。治療は幼虫を除去することになるのですが、うまくいかなくても人間の体では成虫になれないので自然に死んでいくためさほど心配は要りません。
 福井県からはツキノワグマによる外傷です。福井県には比較的開発が進んでいない地域が多く、熊がたくさん住める地域が残っているよう ... 続きを読む