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(無題)

今年はここ数年に比べてしっかりとした梅雨が続いております。気分的にはすっきりしないのですが、草花の成長は良いようで、梅雨らしいのも悪くないのかなと思うようにしております。

今年は伝染性紅斑いわゆる「りんご病」に続いて手足口病も大流行しており赤い斑点が腕や足に出るたびに心配になることが多いと思います。
加えて今年は短期的な気温差が激しく、動き始めた汗の管がまたお休みしたり慌ててまた動き始めたりと環境への対応能力が必要な年なので、汗もの仲間の皮膚病で腕や首に痒みが出る患者さんも多いように感じます。
更に今年はチャドクガが多く発生しておりゴールデンウイーク明けてから急増しております。
どれも赤い斑点が出る病気ですが、伝染性紅斑は左右対称に平らな赤い斑点が顔から腕そして脚の順に数日かけて広がっていき、痒みはあまりないのが特徴です。
手足口病 ... 続きを読む

毒針噴射!!

今年は5月から暑い夏が始まり、様々な皮膚トラブルも前倒しで増えているように思います。

虫たちの活動も同じく早々とピークを迎えつつあるようで、虫のトラブルで来院される方も増えてきました。
今年は昨年に比べ毛虫の被害が急激に増えてきており、1日で10名近く来院される日も出てきました。
毛虫といっても種々おりますが、人的被害をもたらすものはさほど多くはありません。
ほとんどが毒蛾の仲間によるもので、代表がチャドクガでモンシロ、トクガ、キドクガなどがおります。
それぞれ生息する樹木に違いがありますが、いづれも毒針毛を持っており、これに触れることで症状が出てきます。
ただ、触れてから痒い皮疹が出るまで1〜2日かかるため接触機会を記憶してない患者さんがほとんどのように思います。
患者さんとのやりとりでよくあるパターンが、 ... 続きを読む

医師も人手不足・・・

今日で平成も終わり、新しい令和という元号に変わり世の中も10連休という経験のない大型連休に戸惑いながらなんとなく高揚感のある空気があふれています。

さて、ご存知の方もおられることと思いますが、現在、平塚市の皮膚科は急激に医師不足を迎えております。
私が開業した12年前から近隣の市町村も含めるとが、五軒も減少しております。

加えて総合病院も同じく人手不足傾向が続いており、どこのクリニックも病院も混雑傾向にあります。
当院でも以前から通院されている方はお分かりかと思いますが、世間話もなかなかできない日が増えており、診察も必要最小限に終始する場合も少なくありません。
新規の先生も近々ではいらっしゃらないもようで、初めての患者さんは混んでてまつわりにあっという間に終わる診察で不満も多くお持ちになることと存じます。
当面、皮膚科医 ... 続きを読む

飲む日焼け止め

平成ももうすぐ終わろうとしています。

桜の満開の便りからは季節外れの寒さが続いており、
また春先は、ご自身やご家族の進級、進学、移動、転勤や生活に変化があり
何かとペースを保つのが難しい季節で
体調を崩されている方も多いのではないでしょうか?

花粉、PM2.5も気になる季節ですが、そろそろ紫外線も気になる季節になり、日焼けを意識される患者さんも増えてきました。
そんな中、昨シーズンより導入した日焼け止めも本格的なシーズンを迎えつつあるようで、質問を受ける機会も増えてきました。

そこで再度簡単に説明させて頂くと、飲む日焼け止めは、従来の肌に塗るタイプの日焼け止めやUVカット繊維を使用した帽子や、日傘などに比べれば十分な効果があるとは言えず、メカニズムも違うので、あくまでも補助的なものだと考えています。 ... 続きを読む

麻疹と風疹

昨年から時々ニュースに取り上げられている麻疹と風疹ですが、現代においてはそれほど患者さんが多いわけではないので、一般の夜間休日外来などでは皮疹だけで診断できない場合も少なくありません。
血液検査をまっていたら四、五日かかることもあるので、家族や職場の人などにうつしてしまわないかと悩むことも多いと思います。
そこで、簡単にとは行きませんが、1つの目安として判断材料に使えるポイントをお伝えします。

まず、
①熱がある
伝染性発疹症は発熱を伴う事が多い。
②赤い皮疹がたくさん出て増えている
伝染性発疹症の皮膚症状は体全体に均一に出るのが基本。
部分的に偏りの強い発疹は伝染性は低いでしょう。
③細かい点々は風疹の可能性あり鉛筆の先のような赤い点々なら風疹の可能性もあるので注意しましょう。
④ ... 続きを読む