麻疹と風疹

昨年から時々ニュースに取り上げられている麻疹と風疹ですが、現代においてはそれほど患者さんが多いわけではないので、一般の夜間休日外来などでは皮疹だけで診断できない場合も少なくありません。
血液検査をまっていたら四、五日かかることもあるので、家族や職場の人などにうつしてしまわないかと悩むことも多いと思います
そこで、簡単にとは行きませんが、1つの目安として判断材料に使えるポイントをお伝えします。

まず、
①熱がある
伝染性発疹症は発熱を伴う事が多い。
②赤い皮疹がたくさん出て増えている
伝染性発疹症の皮膚症状は体全体に均一に出るのが基本。
部分的に偏りの強い発疹は伝染性は低いでしょう。
③細かい点々は風疹の可能性あり鉛筆の先のような赤い点々なら風疹の可能性もあるので注意しましょう。
④赤い点々がくっついてきたら重症かも。
マジックの先のような赤い点々がくっつきはじめたら麻疹の可能性があるので注意しましょう。なにか薬を飲んでいる人は薬疹の可能性もあるので確認しましょう。

上記を参考にして皮疹が続く時はお医者さんに相談しましょう。

染予防の面からも、電話で事前に問い合わせて貰えると助かります、特に、お熱が高くないと汗疹と思って来院される患者さんもいらっしゃるので、広範囲に同じような皮膚症状が、ある方は問い合わせてからの受診をお勧めします。

今年は暖冬で寒暖差の強い年ですので体調を崩しやすいので内臓をしっかり温めて頑張りましょう!