今年はここ数年に比べてしっかりとした梅雨が続いております。気分的にはすっきりしないのですが、草花の成長は良いようで、梅雨らしいのも悪くないのかなと思うようにしております。
今年は伝染性紅斑いわゆる「りんご病」に続いて手足口病も大流行しており赤い斑点が腕や足に出るたびに心配になることが多いと思います。
加えて今年は短期的な気温差が激しく、動き始めた汗の管がまたお休みしたり慌ててまた動き始めたりと環境への対応能力が必要な年なので、汗もの仲間の皮膚病で腕や首に痒みが出る患者さんも多いように感じます。
更に今年はチャドクガが多く発生しておりゴールデンウイーク明けてから急増しております。
どれも赤い斑点が出る病気ですが、伝染性紅斑は左右対称に平らな赤い斑点が顔から腕そして脚の順に数日かけて広がっていき、痒みはあまりないのが特徴です。
手足口病も左右対称に小さなポツポツで始まり掌や足裏にはやや大きめの水疱を作ることが多く、痒みはあまりありません。
チャドクガは毒針が着いてアレルギー反応を起こすので、蚊に刺されより少し小さめのぶつぶつが、非対称に出現し、すごく痒いのが特徴です。
汗にまつわる皮膚病はとても多彩です。お風呂上がりや長時間お日様に当たってからとかたまに運動したりした後にかゆい斑点やぶつぶつが出たら可能性が高いと思います。
何も多くは大事に至らないことが多いですが、小さいお子さんや体力の落ちているときは早めに病院を受診してください。
これから夏らしくなるのか、はたまた冷夏になるのか答えは皮膚病の種類が教えてくれるかもしれません。