外から冷やして中はあたためる・・

お盆が過ぎ、皮膚科混雑のピークは過ぎたようです。
まだお子さんの夏休み期間なのでどうしても午前がとても混みますが
午後は比較的ましな状態になりつつあります。
混雑で不愉快な思いをされた患者さんにはお詫び申し上げます。
他人事ではありませんが、夏の疲れが出て来る頃になりました。
蕁麻疹や帯状疱疹などの疲労が関連する病院で来院される患者さんも増えてきました。
疲労の蓄積に大きな影響を与えるものに体内と体外の温度変化があると思います。
体内の細胞を動かしているのが『酵素』でその至適温度は37度といわれています。
冷えたものを摂取し続ける事で、体内の温度が持続的に低温にさらされると、酵素の働きが悪くなってしまいます。
それに伴い細胞の元気がなくなり内臓の働きだけでなく、皮膚の再生能力などが下がり、
結果として夏バテになっちゃうのです。
またマスコミ批判になってしまいますが夏の始まりにアイスやカキ氷などを特集し、夏バテを助長する報道を、した上で、夏バテの視聴者が増えた頃合いを見計らって夏バテ防止の食べ物を散々紹介する…。
ブームを作って売れるものを増やす上では常套手段なのですが…。
幼い患者さんたちがまんまとその流れに振り回されてるかと思うと残念な気持ちになります。とはいえ、診察の終わりに『アイス食うなよ〜』と言ってこれまでに多くの子供達を泣かせて来たのも事実です…。
夏バテ防止の理想論としては 中はあたため外から冷やす。
①エアコンはつける
②よく噛んで温かいものを食べ、
アイス、ジュース、ゼリーなどの冷たいものや、サラダやフルーツなどの冷やす作用のあるものはひかえる
③運動して筋肉を鍛える
ですが、どーしても冷たいものを取りたいときは極力温かいものを食べた食後にしましょう。ダメージがかなり軽減できます。とくにアイスは1人一つでは子供には多すぎます
製氷皿などに手作りアイスなどを作って一つ頬張って満足するぐらいが妥協点でしょう。
参考までにクリニックのスタッフに作るアイスの簡単なレシピを紹介します。
砂糖も入ってないので甘さ控えめですがフルーツの甘さで充分おいしいですよ。
材料
無糖ヨーグルト一パック
生クリーム一パック
くだもの。(ブルーベリー、ぶどう、バナナなと)
作り方
無糖ヨーグルトをみずきりする
生クリームを八分くらい泡立てる。
ヨーグルトの水切りしたものと生クリームを混ぜる。
フルーツと混ぜる
容器に入れて、冷凍庫で凍らせる。
製氷皿でも
大きめのタッパーても凍らせることができます。
小さめの紙コップに入れて割りばしを指すとアイスキャンデーのようにもなるのでちょっとしたデザートにもなります。
では残暑厳しいですが皆様、虫刺され、クラゲに気をつけて楽しんでください。
最後に、今年は9月に大型連休があり、25日、26日と遅めの夏休みを加えて連休に、させて頂くことにしました。ご迷惑をおかけしますがご理解のほど、よろしくお願いします。