秋の風物詩 パッチテスト

先日の台風では平塚市近隣は幸いにも大きな被害に遭われた方は少なかったかと思いますが、多くの被災された方々にお見舞い申し上げます。
10月も半ばを過ぎてようやく秋らしい日々がやってきそうですが、このところの不安定な気候でまだまだ気温の変化に注意したいものです。
さて、秋の皮膚科では風物詩といる⁈検査としてパッチテストをする患者さんが増えて参ります。夏にやってはならない検査ではないのですが、検査したい実物を皮膚に原則48時間つけっぱなしにするので、激しく動いたり汗をかくとずれたり滲んだりと正確に判定できないため、涼しい時期に行うのが一般的です。
主に、かぶれや慢性の湿疹などの原因を探る場合に用いる方法で、蕁麻疹や花粉症などの急性のアレルギーの検査とは異なります。
化粧品類や金属アレルギーなどの検査を行うことが多く、少し手間のかかる検査で、通院の回数も1週間で3〜4回と多いため、社会人の方にはとても大変な検査ですが必要な場合はお願いすることも多々あります。
昔からある古典的な検査方法ですが未だに皮膚科検査の中では王道ですが、近いうちにより簡便で正確な検査が出てくることと思います。それまでは辛抱してお付き合いいただければと思います。

私も先日季節の風にやられて休診してしまいご迷惑をおかけしました。皆さんも気温の変化には充分ご注意ください。