しもやけ

今年はしもやけの患者さんがとても多い年になりました。
例年に比べて夏場の平均気温が0.5度くらい低かっだことに加え、年末からの寒波がとどめを刺していることが大きな要因と思われます。
先月も書きましたが、夏場にしっかり汗をかけるようにならないと、全身の汗の管がしっかり働かず、冬場になって湿度が下がるとあちこちの皮膚が水不足で乾燥肌になります。

この状態で外側から暖房や湯たんぽ、カイロにヒートテックなどで温めると急激に皮膚温が上昇するので温度調節のために汗を作ろうとするのですが、身体中の汗の管がお休みしてるので仕方なしに手足やお尻などに汗が集中して出てしまい、局所がムレムレの状態になります。

手袋をして外で動いて暑くなって手袋をはずしたり、寒い部屋で靴下を履いたまま布団にくるまって寝ていたら暑くなって知らない間に靴下を脱いで布団から足が出ていたり、コタツに入って暑くなって冷たいものを飲んだりみかんを食べたりして足汗をかいたらコタツから足を出してみたりと、急激に皮膚に温度変化が加わり変化に対応できず、皮膚の血管が血流障害を起こし、炎症を起こしてしもやけになります。
今年こそ!夏に向けて温かいものを食べて、内臓から体をあたためて、筋力をつけて代謝を上げて冬に負けない皮膚力をつけたいものです。