ずいぶんとご挨拶が遅くなってしまいましたが、
新しい一年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。
昨年より続く厳冬の影響で今年もしもやけや低温やけどなど、冬らしい患者さんも増えてきましたが、もう一つ忘れてはならないのが汗もです。
暑い夏に子供がおデコにいっぱいぶつぶつを作ってあせもになるのはイメージできると思いますが、近年は冬のあせもで来院される患者さんが増えているように思います。
そもそも私がここでお話ししている冬のあせもとは、汗が出すぎるタイプではなく、汗をかかない場所が急に温められて眠っていた汗の管が急に動き出した汗が押し寄せて通過障害を起こすような形で発症します。
ほとんどの患者さんが普段から運動しないで乾燥肌になっております。
運動をしていないので、代謝が悪くなり汗が出ず、寒がりなので熱いお風呂やコタツにホットカーペットなどで皮膚を炙るので、余計に水分がなくなり干からびてしまうのは想像つくでしょう。
この乾燥した状態でさらに温め続けると、皮膚温を下げるために慌てて汗の工場が活動を再開するのですが、しばらく使ってなかった汗の管は錆びついて細くなっているのでなかなか通りが悪く、ところどころで汗が漏れ出します。
この漏れ出した汗の大半は水分なのですが、わずかに含まれる老廃物や抗菌ペプチドなどが結果として炎症を起こすことになり、様々形態の汗漏れによる皮膚病を発症することになるのです。
乾燥肌が気になり始めた方は代謝アップに努めてみてはいかがでしょうか!
それでは今年も多分にご迷惑をおかけすることと思いますが、何卒、よろしくお願い申し上げます。