かゆみの強い赤いポツポツ

猛暑だった七月、八月が終わり
まだまだ暑い日が続いていますが時より吹く風やコオロギの鳴き声、トンボなどを見かけると遠くに秋を感じることができますね。
今年は六月中頃からドク蛾(毛虫)による皮膚炎の患者さんが例年に比べてとても多かったです。
ドク蛾にはドク蛾、キドク蛾、チャドク蛾、モンシロドク蛾の四種があり、それぞれ住み着く木に違いがあります。
今年は、チャドク蛾とモンシロドク蛾が特に多いようで庭木のツバキ・サザンカ(チャドク蛾)、校庭のサクラ(モンシロ)による被害が多いようです。
ドク蛾による被害は4月から10月にかけて見られますが、特に増えるのが幼虫の発生がピークを迎える6月と9月です。
大量に発生する年とそうでない年ではかなり差があり、多い年には何度も被害に合われる方も少なくありません。
ドク蛾皮膚炎は毒針に接触してから24-48時間で症状がで始めるのでいらした患者さんのほとんどがドク蛾や毛虫に触れた記憶が無いようです。
というのもほとんどの患者さんは衣類に毒針がつき、着替える際に皮膚に触れる場合が多いようです。
毛虫のいる葉に触れたり、場合によって危機を察知した毛虫が毒針を発射したりするようです。
そのため通常は露出しないお腹や背中にまで症状が出ていることが少なくありません。痒みが強いので、治療も短期集中で強めの治療を必要とする場合がほとんどです。後ひと月少々、十分注意して下さい。