7月は混雑!?

7月の海の日の連休は関東は良いお天気で締めくくりました。
一年で一番皮膚科が混む日と言われているのが、海の日の連休明けだそうです。
確かに例年クリニックが一番混雑するのは7月です。
夏はどうしても外に出る機会が増え日焼けやあせも、虫刺され、カキ壊しからとびひになったりと、もともと皮膚が丈夫なひとも
さまざまなトラブルに会うので皮膚科を受診される患者さんが増えるので混雑します。
受付・待ち時間について色々とご迷惑をおかけすることを改めてお詫びいたします。
さて、連休を利用してアレルギー・接触皮膚炎学会に参加してまいりました。
学会では汗にまつわる話題がたくさんでていました。
もともと汗の99%はみずですが、それ以外にも様々な物質が含まれていてばい菌を直接殺す作用を持つタンパク質や炎症を起こす白血球を集める物質などが含まれていて、実際は
皮膚の清潔・健康を保つために重要な役割を持っているのです。ところが、この、汗を作って分泌するという流れが滞り始めると皮膚の中の様々な場所で汗が漏れだし色々な皮膚の病気を
起こすことがわかってきました。
ですから、滞りなく良い汗をかくことは皮膚を健康に保つうえでとても重要になってきます。ところが、最近は生活習慣が様々な面で変わってきており、良い汗がかけない人が増えてきているように思います。私は、その原因の大きな割合を占めるのが冷たいものの摂取量が増加することにあると思います。
冷たいものの摂取量が増えれば体の内側が冷え、結果的に体を動かしている様々な酵素の働きが悪くなります。俗にいう「代謝が悪い」体になります。
代謝が悪くなれば結果的に汗を作る力もおちてしまいます。アトピー性皮膚炎の乾燥肌などはその典型のように思います。
冷たい麦茶、ジュース、アイス、ゼリーにはじまり、夏野菜・フルーツ、冷やし麺類などなど・・・。
確かに暑いときにこれらのおいしさは倍増します。一切口にするなという気は毛頭ありませんが、まず、しっかり汗をかける体を作って、
温度調節力を身に付けた上で冷たいものを少量たのしむのが体にもよいのではないかと思います。
最近はアイスも小さいサイズのものが出ています。一口の清涼感を楽しめば十分ではないでしょうか。
と、ここまで書いた内容が、よくお年寄りが言っていた「冷たいものばかり食べていると夏バテになる」「暑い夏こそあったまるものを食べ、汗をかいて涼を取れ」という内容そのままで、
体に良いことは今も昔も変わらないんだなと改めて感じております。
 
さて、今年もクリニックのオーナーのご尽力によりクリニックの前にゴーヤー、琉球アサガオなどの緑のカーテンを設置しました。
今年は成長が早いようですでに3分の2ほどの高さまで成長してきました。
アサガオも今年は花の咲き出しが早いようですでにさわやかなブルーの色の花が咲いております。
見た目にとても涼やかなので、クリニックにお寄りの際はぜひご覧ください。