あけましておめでとうございます。
年末年始いかがお過ごしでしたでしょうか?
新年もあけて、さっそく四日から診察を開始いたしました。
今日はウチのクリニックでなくても他の病院でもかかる時に、より診察がスムーズに行くコツを書いてみたいと思います。
1)患者さん「最近引っ越してきて、アトピーっていわれて、ステロイドと保湿剤をぬってたんですけど薬が切れちゃったんできました・・・」
医者「そうですか、どんな薬をつけてたんですか?」
患者さん「なくなっちゃったから、もうわからないんですけど・・・・」
医者「・・・・。そうですか・・・。薬の強さがわかると調節がしやすいんですけど・・・・。」
患者さん「・・・。」
医者「・・・。じゃあ、調節して出してみますからそれで反応を見てやり直しましょう・・・・。」
症状がいつから始まって、何をしたか。市販薬を塗った。他の薬を塗ったなど使用したお薬がわかるものを持って来ていただけると大変役に立ちます。最近の塗り薬は市販のものと病院で処方される薬と差が無いものも多いので、診断に大きな影響を与えることがあります。
また、皮膚の症状に関係が無くてもお薬の影響で出てくる薬疹や、薬剤性の脱毛、爪の変形・変色など、他の治療薬の情報が必要な場合がありますので、お薬手帳など持ってきていただけると助かります。
また、症状によっては利用しているシャンプーや石鹸、メイク用品など日常生活用品の商品名を伺うこともあるのでメモして来て下さるとたすかります。一口にシャンプーや洗顔料といっても、ものによって強さがまったく違うので、皮膚症状の原因になることも少なくありません。
2)患者さん「背中に湿疹が出ちゃってかゆくてしょうがないんです」
医者「確かに〇〇湿疹ですね、〇〇な どが原因と思われます」
患者さん「〇〇ですか。わかりました」
医者「〇〇という薬をだしてみますので、〇〇までに良くならなければ
早めに来院してくださいね」
患者さん「・・・。あと、足の裏もかゆいんですけど・・・」
医者「・・。それも〇〇湿疹と同じ原因ですね、足の塗り薬も追加します」
患者さん「ああ、あと、頭にも・・・・。」
医者「・・・・。
診察室に入る前に、今回診察してほしいところを整理して、はじめに伝えてください。診察室に入ってからですと、緊張したり、話している間に忘れてしまう方が多く、結果的に診察がスムーズにいかなくなったり、後からもう一度診察室に入りなおす方もいらっしゃいます。メモを用意して、聞き忘れがないようにしていただけると助かります。
皮膚科は見て、触って診察する事が多いので患部が「素」の状態で来院していただけると助かります。
爪が変色変形していると、マニュキュアを塗ったり、にきびや肌荒れがあるとメイクでカバーするなど日常生活上はコンプレックスをカバーして楽しく生活するうえではとても重要なことだと思います。
ただ、カバーしたままだと診断ができませんので診察前には洗面所などを利用してメイクやマニュキュアを落として頂いて、診察後に再度しなおしていただいた方がスムーズに進みます。受診される際は、メイク用品などの準備をして来院されたほうが診察後も外出しやすいかと思います。
忙しいサラリーマンの患者さんによくあるパターンが、市販の水虫薬を塗ったんだけど良くならなくて来院される場合です。水虫の薬を1ヶ月近く塗ってしまうと現在市販されている薬なら、ほとんどの水虫がいなくなります。それでも症状が良くならない場合は、もともと水虫ではないか、水虫の薬にかぶれている可能性があります。はっきりさせるためには、2週間以上は最低でも塗らずに来院して頂いたほうが手間が省けます。
色々かきましたが、去年あたりから混んでてなかなか、思うように受診できないという苦情が増えてきて、医師の増員なども努力してはいるものの思うようにいかず・・・・、現状では少しでも診察がスムーズに進む努力を進めなければと思いこんなことを書いてみました。年始からくどくなりすぎましたが、本年もよろしくお願いします。
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