すっかり、秋も深まり、日の光を浴びて「フカフカぽかぽか」な布団がなんとも心地よい季節になりました。
にもかかわらず、当院を受診された患者さんに向かってわたしは「布団は1年中干さないように・・・」
「布団乾燥機+掃除機に慣れてください」と説明することが多くなっています。
平塚で開院してから4年目に入りますが、季節の移り変わりを患者さんとともにじっくりすごしていると、いかに人間の皮膚がまわりの環境に影響されるかということを思い知らされます。
季節の移り変わりとともに皮膚も汗をかいたり乾燥したりといろいろな表情を見せます。若くて代謝が早いうちは冬の乾燥も耐えられた皮膚が30を過ぎると乱暴に扱うとすぐに肌荒れとなってかえってきます。
今年のように暑い夏がつづけば「汗」にまつわるさまざまな症状でなやまされる人が多くなります。
さて、タイトルの布団にもどると、季節ごとに皮膚を取り巻く環境の変化とともに、空気中もさまざまなものが浮遊します。花粉は杉だけでなく、2月から11月までさまざまなものが飛んでいます。
加えて、ご近所の大陸大国が急成長を遂げ、黄砂も年々多くなってきているようです。肌の調子がよいときは汗・皮脂の絶妙なバランスで自浄作用が働きトラブルになりませんが、季節の変わり目は要注意です。
特に、乾燥肌、アトピーで悩まれてる方は外に布団を干すのはやめましょう。皮膚の調子がよい状態が続くとついつい干してもトラブルが少ないので、ヅルヅルとつづけると季節の変わり目で痛い目にあうようです。
電気を使うという面ではECOではないかもしれませんが、病院に来る回数は減らせるのでQOLはずいぶん向上するのでは無いでしょうか。
布団は干す?干さない?
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