虫刺され そのあとに・・

この夏は天候不順で例年に比べれば山や海で虫の被害にあわれた方が少なかった
ように思います。
ただそんな中でもひどい虫刺されでいらっしゃった方の中に昨年の虫刺されの跡
が残っていらっしゃる方が多数いらっしゃいました。
そこで、今更ではありますが、ほっておいてもいい虫刺されとほっておいてはい
けない虫刺されについて書いてみようと思います。
虫刺されは、読んで字の如く虫に刺された時に生じる皮膚疾患の総称で、注入さ
れた毒による強い炎症反応(蜂やチャドク蛾など)と、吸血する虫(ノミ、蚊、
ブユなど)の唾液に対するアレルギーに分けられます。
特に、この唾液に対するアレルギーがくせ者です。
というのも、一口にアレルギーといっても蚊に刺された直後に生じるような早い
反応(即時型?)と二日遅れてくるぶり返しの痒み(遅延型)の2種類があるか
らです。
この後から来るぶり返しの痒みは出る方と出ない人方いるのです。
早い反応しか出ない方は市販のお薬でも十分対応可能です。
が、遅延型の反応が出る方は、市販のお薬では痒みが収まらないことが多々あり
ます。
そしてこの遅れてくる反応が強い方の中に、一年以上続く虫刺されアレルギー
(痒疹)へと進展してしまう方がいらっしゃるのです。
ずいぶん前に刺された虫刺されの跡が消えないなぁ・・と思っている方、
次回虫に刺された時は早いうちに皮膚科にかかられることをお勧めします。