肌荒れ

カレンダーも最後の一枚となり外気の乾燥に伴って、肌も乾燥しやすくなり、肌荒れを起こしやすい季節になりました。
肌あれは、自身の肌力を上回る日常生活でのダメージが加わり起こります。
肌荒れを起こした皮膚はどうなっているか?
まず、皮脂が減少し、角質の乱れがおこり、セラミドや天然保湿因子が失われています。放置すれば、角質の隙間から刺激物が入り込んで炎症がおきます。
そこで、肌荒れ対策が必要になります。
肌荒れ対策=保湿=たっぷりの基礎化粧品と思われてる方も多いと思いますが、実は不正解です。お手持ちの基礎化粧品の箱の裏を良く見てみてください。「お肌の調子が悪いときは使用をしないでください」「湿疹などの皮膚に障害・傷がある方は仕様をお控えください」などの記載があるのではないでしょうか?
洗顔料も含め、基礎化粧品は皮膚に刺激があるもの ... 続きを読む

しもやけに注意

お気づきの方も多いかと思いますが、夏の緑のカーテンのあと、しばらくさびしくなっていたクリニックの正面玄関に、立派な菊が咲いています。
数年前から、患者さんのご好意で提供していただいておりご覧頂いた方には多くのお褒めの言葉を頂いております。
そろそろ見ごろもおわりそうですが、ご興味のある方はぜひご覧ください。
 さて、今年もここ数年来続く不順な天候のせいもあってか、気温の変化に体がついていかず少々くたびれ気味の方が多いように感じます。
加えて、今年の夏は節電の影響でしょうか?夏の間に冷たいものを体に入れて涼をとる方が多かったようで、手足の多汗に伴う皮むけや手あれで受診される方が先月から増えているように思います。内臓を冷やすと代謝が悪くなり、体中の汗の管の機能が
落ちてしまいます。
結果的に残った汗を一手に引き受けるのが手足にな ... 続きを読む

ご当地皮膚病あれこれ

10月の連休は土曜日にお休みをいただいて学会に参加してまいりました。
色々と勉強になることがあったのですが、「ご当地皮膚病」なるセッションがありました。
 皆様もこれからの秋の旅行シーズンを迎えることですから少し参考になるかと思い、
いくつかご紹介させていただきたいと思います。
 まずは北から、秋田県からは皮膚幼虫移行症がエントリー。八郎潟産のシラウオの生食による寄生虫の感染で起こります。皮膚の下を幼虫が移動するのでミミズがのたうちまわったような赤い線が浮かび上がるのが特徴です。治療は幼虫を除去することになるのですが、うまくいかなくても人間の体では成虫になれないので自然に死んでいくためさほど心配は要りません。
 福井県からはツキノワグマによる外傷です。福井県には比較的開発が進んでいない地域が多く、熊がたくさん住める地域が残っているよう ... 続きを読む

頭がよくなる食事?!

「先生やせましたね~」。
最近、久しぶりに来院された患者さんに時々指摘を受けるようになりました。
「そんなに忙しいの?」とか、「ストレスたまって大変ですね」と、お気遣いの言葉を頂くこともあります。
そこで、今月は個人的なことになりますが、多忙でもダイエットでもない痩せた理由について書いてみたいと思います。
きっかけは記憶力の低下に始まります。日頃の不摂生がひびいて腹回りが苦しくなっていたので、1年ほど前から徐々に和食中心の食事へと制限は開始していましたが、40を前にして、以前のように記憶が維持できなくなると同時に、
「あれ」「それ」などの、固有名詞が出てこないことも増えてきました。
それでも、慣れている人間関係の間では不都合が無いのですが、この年齢でこの状況では後々が・・・・。と思うようになり、学会などにも参加しながら、様々 ... 続きを読む

足を大切に

暑い季節がつづき、軽装でおでかけすることがほとんどだと思われます。
当然、足元も軽装になりサンダル・ミュール・ゾウリにクロックスといった
通気性のいい楽な履物で出かける機会が多くなります。
足を露出するようになると気になるのが魚の目やタコ、かかとのガサガサといった様々な足のトラブルです。
私も職業柄、歩いている人の足にどうしても目が行ってしまいます。クリニックにもそういったトラブルで来院される方が多くいらっしゃいます。
夏の間にサンダルやミュールなどのかかとに負担がかかるものを履き続けるとかかとの角質が厚くなります。水虫の感染があれば、なお厚みを増します。
これが冬になると乾燥によりひび割れ痛みを伴うようになるのです。
最近は小さいお子さんがサンダルを履いているのを良く見かけます。
クロックスやゾウリもそ ... 続きを読む