夏の疲れ

八月初旬の猛暑疲れにトドメを刺すような台風。それに伴い気温も大きく変動しました。
そのせいもあってか、台風明けから体力、抵抗力の低下に伴う病気が増えてきました。
夏風邪とともに蕁麻疹が出たり、長時間の外出のあと口唇ヘルペスが再発したり、とくに最近は帯状疱疹の患者さんがぐっと増えました。
帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが再活性化して発症する病気です。
水ぼうそうにかかると皮膚に付着したウイルスが末梢神経をへて、神経の根本に潜伏感染し、体力・抵抗力が落ちると見張りが弱って、おとなしく隠れていたウイルスが活性化して神経を逆走しながら破壊し、皮膚まで出て来て水ぼうそうのような水疱をつくる病気です。
基本的に一度に一箇所の神経からしか出ないので、神経の走行に沿って帯状に配列する水疱ができます。
通常は季節の変わり目など比較的高齢の方に多いのですが、この夏はお子さんや働き盛りの中年層にも出ています。
気温差や冷たい食べ物飲み物の過剰摂取、紫外線など抵抗力の下がる要素が多い時期ですので注意が必要です。
嫌がられるかもしれませんが、水ぼうそうの子どもを見つけたら、積極的にスキンシップを図るのも予防につながると思います。
まだまだ残暑厳しい日が続きます。温かい物をよく噛んで食べて、中から体調を整えてこの夏を乗り切りたいものです。