やけど

今年は早く梅雨入りしたわりに雨が少なく比較的過ごしやすい日が続いているのではと思います。
ほぼ恒例となってきましたが今年もクリニックの正面にゴーヤーと朝顔のカーテンをオーナーのご尽力により設置することができました。今年のゴーヤは成長も早くよく見ると既に小さな実をつけています。
おまけに、昨年のこぼれ種のゴーヤーやフウセンカズラも周りの地面から芽を出しています。今年も緑のカーテンが夏場に活躍してくれることを期待してその成長を待ちたいと思います。
 さて、先日参加した学会で熱傷にかんする講演を聴く機会がありました。
やけどの初期対応などに関しては以前と大きな違いはないのですが、傷跡のケアに関しては日々進化し、傷の扱い方もずいぶん昔と変化してきております。
以前は水ぶくれは有無を言わさず破り、傷は毎日消毒し化膿止めをぬってガーゼで保護をしておりました。
しかし、今は傷の部位や状況に応じて水ぶくれも残したままにする場合も少なくありません。
また、傷も湿潤療法なども主役の一つとなり、毎日消毒するケースはほとんどなくなっているように思われます。
特にここ10年の間で進歩しつつあるのが傷跡の治療です。
美容の分野で主に活躍している各種レーザーーや光治療機器を傷跡に応用することで早期に見た目の改善をすることが可能になってきているようです。
ただ、どのような機械をどのタイミングで使用するか、ほぼ保険外診療になるため、どうしても恩恵を受けられる患者さんに限りがあるなど、まだまだ問題点もたくさんあるようです。
機器の進歩に伴い着実にその効果は高くなってきており、以前治療した患者さんで、満足のいく結果が得られなかった方でも定期的に形成外科や皮膚科に顔を出して相談してみると違う結果が待っているかもしれません。
特に美容の分野に深く関与するレーザー治療などは次々に新しい技術が誕生しておりますので、患者さん自らが情報が得られやすい環境にしておくことの大切さを改めて感じました。