夏の注意あれこれ

夏休みも中盤に入り、そろそろお盆休みに入られる方も多いかと思います。
そこで、これから各地へお出かけする皆様へ、楽しく帰宅していただくためのアドバイスを少々。
1)日焼けに注意
 :海・山・川で薄着で楽しむと、普段日光に当たっていない場所の皮膚へも紫外線が大量にあたります。
日頃から徐々に日焼けをしている顔や腕と違って、下肢や背中などはかなり反応が強く出ます。
海に入る時はぜひUVカットの長袖のラッシュガード(サーファー御用達)を利用しましょう。どうしても嫌な方は日焼け止めを1時間おき+海から出たら即補充してください。
また、気をつけていても日焼けしてしまった場合、冷やしていただくことは有用ですが、冷えピタなどの冷却シートは効果がないうえ粘着部分で皮膚がはがれてしまう場合もありますので決して貼らないようにしてください(普通のやけども同様に効果はありません)。
2)有害生物
 :海・山・川で薄着で楽しむと、普段出会わないような生物と思わぬ出会いをして苦しめられることになります。
①クラゲ:クラゲが出てる海には基本的に入らないようにしましょう。被害にあったらライフガードに必ず相談し、早めに皮膚科を受診してください。沖縄のハブクラゲに有効とされるお酢ですが、他のクラゲには有効ではないので注意してください。
②蜂:蜂に刺されたことがあって、その後の反応が長引いた経験がある方はアレルギーを獲得している可能性があるので、少しでも気分が悪くなるようであれば救急外来を受診しましょう。
③ブユ・ヌカカ:山や高原にはブユ、海・川などにはヌカカがいて、どちらも一度に複数個所刺されるタイプの痒い発疹を作ります。とくにブユの場合はアレルギー反応が強く残ることが多く、早めに適切な対応をしないと反応が慢性化して治療に数年を要する場合も少なくありません。
まあ、皮膚の露出が多くなれば危険も増えます。日焼け止めや虫よけも効果はありますが、やっぱり衣類で隠すに勝る方法はないと思います。できる限りしまっておくのが得策でしょう。
さて、当院はお盆の間も通常通り診察の予定です。夏休みは10月にいただく予定ですので、よろしくお願いいたします。