暑くなり始めてから汗でお困りの患者さんが急増してきております。
「あせも」と聞くと「なんだ・・あせもか・・・」と思われる方も多いでしょう。
例年までであればただのあせもだったのですが、今年は少し違うようです。
何故か？
それはおそらく、今年の夏の皆さんの過ごし方が昭和５０年代のエアコンが珍しかった
時代にに急に逆戻りしたからではないでしょうか？
節電の影響でエアコンの使用を控えるご家庭が増え自力での体温調節を余儀なくされたため、汗をかかざるを得ないのですが、今までエアコンに任せていた分、汗の管の機能がかなりなまっている人が多いようで、思うように良い汗をかけないようです。
特に、暑くなるとついついアイスやジュースといった冷たい物をとりたくなるのですが、これが、さらにあせもの悪化に拍車をかけます。
冷たいものをとると内臓が冷えます。すると体を動かしている酵素の働きが悪くなり代謝が落ちます。結果的に汗を作る機能が低下します。
汗には水分を外に出すことに加え、老廃物を排泄する役割もあるため発汗が落ちれば当然、濃縮された汗となり出てきますから、あせもがひどくなるわけです。
昔から、暑い夏こそ、あったかいものを食べていい汗をかき、夏ばてしないように元気ですごそう！
なんて、おじいちゃんがよく言っていたのを思い出します。
便利になった世の中でどんどん、本来の機能を失いつつある人間ですが、今年の電力不足は本来の人間力を取り戻す良いチャンスかもしれません。そう思えば、暑い夏も多少は前向きに過ごせるかな・・・。と、自分にも言い聞かせながら働いている今日この頃です。
そんなわけで、最近ずいぶん混んでいてご迷惑をおかけしていることをあらためてお詫びいたします。
よい汗をかきましょう！！
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